2023年公開
原作は舞台「川辺市子のために」
和歌山県で暮らしている川辺市子は、同棲中の長谷川からプロポーズを受けた。涙を流して喜ぶ市子だったが、翌日長谷川の前から姿を消してしまう。
数日後長谷川の元に、大阪の河内警察署から市子を探していると、刑事の後藤が尋ねてきた。
そして「市子という人は存在していない」と言うのだった。
「東大阪市の生駒山付近で白骨死体が見つかった」
そして河内警察署の刑事が来てと。。。
実は私はその辺りは、ちょっと土地勘がありまして(笑)
刑事の名刺の警察署の住所も本当だったので、適当な住所じゃないんだーって思ってしまいました。
けれど撮影したのは、八尾市だったんですよね(笑)
まぁーそれはおいておいて😊
恋人の長谷川が市子を探していくのだけど、市子と関わった人をオムニバスの様な形式で描いていってます。
年代がころころと変わるので、注意が必要ですね。
ぼっーとしてると、過去か現在がわからなくなってしまうかもです(笑)
ネタバレになってしまうので、なぜ市子が失踪してしまったのかは、言えないのですが、
同じ様な理由で苦しんでいるた人は、少なからずいたのではないでしょうか?
現在は、法律も変更になってるので、市子も今産まれてたら救われた事でしょう。
それにしても杉咲花は、やっぱり存在感がある演技をしますよね💕
10年前にテレビで「夜行観覧車」というドラマで、少女役を演じてました。
家庭内暴力を起こしていく、凄まじい豹変ぶりが、「この子って凄い。。。」と凍りついてしまった事を覚えてます。
この時は「動」でしたが、今回は「静」の演技で、釘付けになってしまいます。
妹と家で2人っきりのシーン。
言葉にはしないのに、気持ちを見てる側にも伝えるって、本当に凄いです。
ラストは、はっきりとは描いてないのだけど、
テレビから流れるニュース映像と、歌いながら歩く人(たぶん市子)から、「そういう事だよね」と想像できます。
市子の肩を持ちたいという気持ちと、人としては許せないという気持ちとが交差する映画でした。
市子が子供の頃に、誰か助けてくれる人がいれば、もっと違う生き方ができたかもしれないと思うと残念です。
もし私が市子の立場なら、どうしたのだろう?
ちょっと考えてしまいました。